ラ・ラ・ランドのラスト。
すごく切ないですよね。
あ、ここでセブが「ミアとセバスチャンのテーマ」を弾いたら涙腺崩壊する・・・と思ってたらその通りの展開に笑
久しぶりに号泣してしまった映画でした。
しかしその後始まった回想シーン。
・・・え?! どういうこと?!
と、戸惑いせんでしたか?
私も戸惑いまして、すごく色々考えさせられました。
そこで、私なりの結末の解釈をまとめました。
あなたはどんな解釈をしましたか?
ラストの回想シーンは誰のもの?

別れてから5年後の「WINTER」。
SEB’Sで再会して、セブが「ミアとセバスチャンのテーマ」を弾く間に展開される回想シーン。
戸惑った方も多いのではないでしょうか?
私もその一人です。
初見のときは「え?え?」となっているうちに終わってしまいました笑
2回目にやっと「あ、これはタラレバの振り返りか・・・」と理解しました(遅)
- セブがクビになった後、ミアが声をかけたときに恋に落ちていたら…
- セブがキースのバンドへの誘いを断っていたら…
- ミアのひとり芝居が満員御礼で、セブが見に来ていたら…
- セブがミアと一緒にパリへ来ていたら…
この回想シーンって、ミアのものなの? セブのものなの? という議論があるみたいですね。
私は、セブがパリへ来るところまではセブの回想だと考えています。
というのは、このタラレバは全部セブが後悔している部分だと感じられるからです。
- ミアが声をかけてきたときに、無視したのはセブ
- ミアとすれ違う原因になってしまったバンドへの加入
- 仕事で見に行けなかったミアのひとり芝居
- パリに行かず、自分はロサンゼルスにとどまると決めた
全部、セブの方に非がある部分なのです。
ですが、その後の結婚生活~子供が生まれる部分は、SEB’Sで再会した2人が共有した思いだと考えています。
口には出さなかったけど、あの頃お互いこういう未来をひそかに描いていたよね。
あのまま付き合ってたら、実際どうなってたんだろうね?
・・・みたいな。
好きなまま別れた2人だから、その頃の気持ちが宙ぶらりんになっていたと思うのです。
別れてから5年後に思わぬ形で再会できて、お互いに夢を叶えた姿を見て、これで良かったんだよね、って確認しあえた。
5年後にやっと、完結させることができた。
切ないけど、そういうことかなと考えています。
セブは愛と夢の間で揺れていた?
セブって、結構愛と夢の間で揺れているんですよね。
- 不安に思っているミアの気持ちを察して、不本意ながらキースのバンドに加入
- ツアーの合間に帰ってきた時、「何もかも捨ててついてこいよ」と発言
- 姉の結婚式に参加してセンチメンタルに
対してミアは、愛のために夢を諦めるようなそぶりも見せず、夢へ向かって一直線。
セブとの恋で傷つく様子はあまり描かれません。
ミアが映画のオーディションを受けたあとには、セブは「夢に没頭しなきゃ」と身を引きますよね。
ミアにそばにいてほしいという自分の気持ちが、ミアの夢の邪魔になることが嫌だったんじゃないかな。
だけどやっぱり未練はあって、ラストの回想シーンのタラレバにつながっているんじゃないか・・・と私は考えています。
ミアがひどい?んなワケないだろ

2人が別れてから5年後の「WINTER」で、ミアはセブでない人と結婚していますよね。
それまで、ミアとセブの素敵な恋を見ていたのでなかなかの衝撃。
結婚しとんかーい! とツッコミを入れたくなります笑
「ミアはセブを過去のものにして、さっさと結婚してひどい!」
・・・そんな風に思いましたか?
私は思わなかったです。
ミアは結婚はしたけれど、セブのことはとても特別で大切な人のはずです。
ミアからすると、セブってこんな人。
- 自分の夢を全力で応援してくれる
- 女優としての才能を誰よりも信じてくれる
- 不安に思っていることは「クソだ」「放っとけ」と元気づけてくれる
- 忙しいツアーの合間をぬってサプライズしてくれる
- オーディションを知らせるために車を飛ばして来てくれる
・・・こんな彼氏います?!
なっかなかいませんよ。
女優として成功するきっかけとなったひとり芝居も、元々セブがすすめたもの。
セブがいなかったらミアの夢は叶っていなかったかも知れない。
別れるときに、「ずっと愛してる」って言い合って別れた人ですよ。
そんな人を簡単に忘れられるわけないじゃないですか。
でもね。
別れたほうがいいって言ったのはセブなんですよ。
パリに行かずにロサンゼルスに残るって言ったのはセブなんですよ。
「そのあとは様子を見よう」って言ったのもセブなんですよ。
それに、ミアは夢を叶えたけれど、セブはキースのバンドMessengerの契約が何年も残っているわけで。
そんなんで、ミアの方から連絡とったりできないでしょう?
もし、なんらかの形で再会したとしても、セブの部屋で「City of Stars」を歌った頃の2人には戻れないですよ。
ミアもセブも、「あの頃の2人」を思い出の中に閉じ込めて、次の人生へ進んだんです。
だけど、宙に浮いたまま完結してないような状態だったんでしょうね。
それを完結させてくれたのが、SEB’Sでの再会だった。
私はそう考えます。
あぁ切ない。
最後に
ラ・ラ・ランドは、フィギュアスケートの定番になりそうな気がしています。
2019-2020シーズンでは、本田真凜選手がラ・ラ・ランドのサントラで滑りますよ。
そのことを書いている記事もありますので、読んでみてくださいね。
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