目的地へと豪華な寝台列車で向かう旅は、非常に魅力的ですよね。そんな体験を少なくとも一度はしてみたくなる気持ちはよくわかります。
東京から出雲市を結ぶ「サンライズ出雲」は、このような旅行で唯一の選択肢として位置づけられています。
特に2016年にカシオペアが運行終了してからは、「サンライズ出雲」が日本で唯一の寝台特急となり、そのチケットを手に入れることはさらに難しくなりました。
では、この列車にどうやって乗れるのか、さまざまな方法を見てみましょう。
「サンライズ出雲」チケットの難易度
「サンライズ出雲」のチケットは、その人気ゆえに予約が非常に取りにくい状態が続いています。具体的にどれほど難しいのか見てみました。
オンライン予約を確認すると、ほぼいつも寝台個室は売り切れで、一般席だけがわずかに空いています(2024年4月の状況)。
旅行会社のツアーも調べてみると、キャンセル待ちか一般席のみが利用可能です。
春休み明けの閑散期でも寝台個室がすぐに予約で埋まるとは、その人気のほどが伺えます。
「えきねっと」での予約は?
JR東日本の「えきねっと」を使えば、「サンライズ出雲」のチケット予約が可能ですが、寝台券は除外され、リクライニングシートの「ノビノビシート」のみが対象となります。
寝台券を手に入れるには、オンライン予約、窓口、自動券売機、旅行代理店の4通りの方法があります。
理想の寝台券を確保するには、これらの手段を賢く使い分けることが求められます。
オンラインで予約する
JR西日本の予約サービス「e5489」を利用すると、「サンライズ出雲」の寝台個室を予約できます。ただし、「えきねっと」と異なり、特急券とリクライニングシートの予約しかできない点には注意が必要です。
オンライン予約のメリットとデメリットは以下の通りです。
*メリット
- どこでも予約が可能で、行列に並ぶ必要がない
- キャンセル待ちがしやすい
*デメリット
- 予約するには日付を指定する必要がある
- 人気の個室は予約しにくい
- 予約したチケットの受け取り場所が限られている
これらを踏まえた上で、最適な方法でチケットを手に入れ、忘れがたい旅を楽しんでください。
窓口でチケットを購入する方法
「サンライズ出雲」の寝台部屋チケットは、JRの各駅にあるみどりの窓口で購入できます。直接窓口の駅員に希望を伝えれば、希望する日や部屋の空き状況を簡単に確認できます。
窓口で予約するメリットとデメリットを見てみましょう。
*メリット
- 希望の部屋位置を指定できる
- 人気の部屋でも予約の可能性がある
- 予約したチケットをすぐに受け取れる
*デメリット
- チケットを手に入れるためには、みどりの窓口で待つ必要がある
- 予約が取れなかった場合、何度も窓口を訪れる必要がある
自動券売機でチケットを購入する方法
自動券売機を使用して「サンライズ出雲」のチケットを予約することもできますが、これはオペレーター対応型の自動券売機に限られます。
オペレーター非対応の自動券売機では、リクライニングシート「ノビノビ座席」の予約のみ可能で、寝台券は購入できないので注意が必要です。
自動券売機での購入のメリットとデメリットを紹介します。
*メリット
- 予約したチケットをその場で受け取ることができる
- みどりの窓口に足を運ぶ必要がないため便利
*デメリット
- オペレーター対応時間内のみ購入が可能
- 混雑時にはオペレーターとの連絡を待たなくてはならないことがある
旅行代理店で予約する方法
「サンライズ出雲」のチケットは旅行代理店を通しても予約することが可能です。これは特に、JRから直接予約するのが難しい場合に便利な方法です。代理店を利用することで、窓口に直接行く手間を省けます。
旅行代理店を利用する際のメリットとデメリットを見てみましょう。
*メリット
- JRで予約が取れない場合でも、代理店が持っている枠を利用して予約できる
- チケットの手配から受け取りまで、旅行代理店が全て対応してくれる
*デメリット
- 代理店の提供するプランに沿った予約になるため、柔軟性に欠ける場合がある
- 宿泊や他のサービスとセットで高くなる可能性がある
「サンライズ出雲」の座席タイプ
「サンライズ出雲」には、一人旅から二人旅、シートのみの利用まで、様々な座席や寝台オプションがあります。旅のスタイルや予算に応じて選択できます。
各寝台の種類と料金は以下の通りです。
*Aタイプ寝台個室
- カテゴリー:シングルデラックス
- 定員:1名
- 料金:13,980円(税込)
*Bタイプ寝台個室
- カテゴリー:サンライズツイン
- 定員:2名
- 料金:7,700円(税込)/人
*Bタイプ寝台個室
- カテゴリー:シングルツイン
- 定員:2名
- 料金:9,600円(税込)/人
- 補助ベッド使用時:追加5,500円(税込)
*Bタイプ寝台個室
- カテゴリー:シングル
- 定員:1名
- 料金:7,700円(税込)
*Bタイプ寝台個室
- カテゴリー:ソロ
- 定員:1名
- 料金:6,600円(税込)
*普通車指定席
- カテゴリー:ノビノビシート
- 定員:なし
- 料金:不要(寝台料金不要)
「サンライズ出雲」に乗車する際には、乗車券と特急券が必要です。特にサンライズツインやシングルツインのように、定員が2名で限られた部屋数しかない場合、予約がより困難になります。
しかし、ノビノビシートは比較的予約しやすいため、寝台個室が取れなくても楽しめる選択肢です。
サンライズ出雲チケットの予約テクニック
サンライズ出雲のチケットを確実に手に入れるのは簡単ではありませんが、上手に予約をするための方法はいくつかあります。ここでは、その予約方法とコツについて紹介します。
これらのアドバイスを活用して、あなたもサンライズ出雲の貴重なチケットを入手しましょう!
みどりの窓口で即時予約を狙う
予約開始日のちょうど1ヶ月前の午前10時に、JRのみどりの窓口でチケットを即時予約する方法が最も成功率が高いです。
この時間になると、特に人気の寝台はすぐに売り切れることが多く、即座の行動が求められます。
窓口で直接申し込む利点は、オンライン予約の際に起こりがちなわずかなタイムロスを避けられる点です。予約に必要な情報をあらかじめ整理しておくと、駅員がスムーズに手続きを進めてくれます。
オンライン予約システム「e5489」を使う
別のアプローチとしては、JR西日本のオンライン予約サービス「e5489」の利用があります。
こちらも予約は1ヶ月前の午前10時から可能ですが、オンラインでの手続きには若干の時間がかかるため、準備をしっかりとする必要があります。
オンラインで予約する際は、正確な予約開始時刻にログインし、迅速に操作を行うことが大切です。事前に会員登録を完了させ、ログイン情報を準備しておくことがポイントです。
これらの方法を上手に活用すれば、サンライズ出雲での思い出深い旅の準備が整います。予約を成功させるには、事前の準備とタイミングがカギとなります。
キャンセル待ちでチケットを手に入れる方法
予約開始後すぐにチケットが手に入らなかったとしても、諦めるのはまだ早いです。特にキャンセルが出やすいタイミングがあり、これらを狙えば希望のチケットを確保できるかもしれません。
支払い期限が過ぎた後のチェック
「e5489」の予約システムでは、コンビニや金融機関で支払うオプションを選んだ場合、指定された期限内に支払いがないと自動で予約がキャンセルされます。
予約開始から数日後は、このような未払いによる自動キャンセルが発生しやすいので、特にこの期間にはe5489などを頻繁にチェックすることをお勧めします。
出発直前の空席をチェック
JRのチケットでは、出発前日からキャンセル料が上がるため、出発の2〜3日前に予定変更でキャンセルする人が出ることがあります。
この時期に予約サイトを細かくチェックすると、キャンセルされたばかりの空席を見つけることができるかもしれません。
これらのタイミングを上手に利用してサンライズ出雲のチケットを手に入れれば、待望の旅行を実現できるでしょう。予約を取るためには、正確なタイミングと忍耐が必要になります。
出発直前のキャンセルをチェックする
出発間際になっても、「サンライズ出雲」のチケットを手に入れるチャンスは残されています。急な予定変更でキャンセルが発生することは珍しくありません。
特に出発直前は、諦めかけていた人たちにとって最後の希望になることもあります。
もし強く「サンライズ出雲」に乗りたいと願っているなら、出発ギリギリまでキャンセルを待つことも一つの手段です。
サンライズ出雲とは
「サンライズ出雲」は、東京と島根県出雲市を結ぶ日本唯一の寝台特急列車です。この列車は、「サンライズ瀬戸」とともに運行されており、東京から岡山までは両列車が連結しています。岡山からは、出雲市行きと高松市行きに分かれて運行されます。
2015年と2016年に「北斗星」と「カシオペア」が相次いで運行終了し、これにより「サンライズ出雲」が日本で唯一の寝台特急となりました。
寝台特急の魅力を求めるなら、今がチャンスです。予約を諦めずに挑戦してみてください。
予約のコツまとめ
「サンライズ出雲」は人気の寝台特急で、チケットは発売直後から激しい争奪戦が繰り広げられます。「ノビノビ座席」は予約しやすい部類ですが、寝台個室はあっという間に売り切れてしまうことが多いです。
予約方法には、オンライン、みどりの窓口、自動券売機、旅行代理店がありますが、特にみどりの窓口での即時予約が最も確実です。予約が取れなかった場合は、キャンセルが出やすいタイミングを狙うことがポイントです。
サンライズ出雲は、その特別な魅力で多くの人々に愛されています。将来の運行がいつまで続くかはわかりませんので、乗る機会があれば是非体験してみてください。
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