裾上げテープは縫い物が苦手な人にとって、アイロンだけで簡単に服の長さを調整できる便利なアイテムです。スーツや制服、作業着など、手軽に裾上げが可能です。
私自身、縫い物が得意ではないため、よく使用しています。
ただし、慣れていないと裾上げテープがしわになったりずれたりして、うまくいかないこともあります。特に子供の制服のように、成長に合わせて長さを再調整したい場合もあるでしょう。
そうした時、しっかりと接着された裾上げテープを剥がす必要がありますが、その際に生地を傷めずにきれいに剥がす方法や粘着剤が残った時の対処法も重要です。
エタノールやヘアドライヤーを使うと、裾上げテープの剥がしやすさが格段に向上します。
ここでは、そういった道具を使った剥がし方や残った粘着剤のクリーニング方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。市販の消毒用エタノール(特にスプレータイプ)も、この目的には適しており、使いやすいです。
裾上げテープの剥がし方(100円ショップの製品も含む)
裾上げテープを剥がす主な方法は以下の4つです:
- アイロンのみを使用して剥がす
- アイロンとエタノールを併用して剥がす
- お湯を使用して剥がす
- ヘアドライヤーを使用して剥がす
これらの方法の中でも、アイロン単独やアイロンとエタノールの併用が最も効果的で、生地を傷めずにスムーズに剥がすことができます。
剥がす際には、以下のことに注意してください:
- 無理に剥がそうとしない
- 時間をかけて丁寧に剥がす
裾上げテープの接着剤は非常に強力で、生地の繊維深くに固着していることがあります。無理に剥がすと、生地が破損することもありますので、注意深く作業を行ってください。
裾上げテープの取り外し方法【アイロン活用】
裾上げテープを取り付けた際に使用したアイロンは、取り外すときにも活躍します。アイロンの熱によりテープの粘着面を温めることで、簡単に剥がすことができます。
アイロンで裾上げテープを取り外す際には、熱の当て方に注意が必要です。不適切な熱の加え方をすると、接着剤を固定化させてしまうことがあります。
裾上げテープをアイロンで取り外すために必要なアイテムは以下の通りです:
- アイロン
- アイロン台
- 保護布
- 竹串やピンセット
保護布は、アイロンが直接衣服に触れて光沢を出さないようにするために使用します。薄手の100%綿の布が最適です。
竹串やピンセットは、熱い裾上げテープを手で直接触ることなく扱うために使います。粘着剤が冷えて固まると剥がしにくくなるため、適切なタイミングでの作業が求められます。
アイロンを使った裾上げテープの取り外し手順
1. 裾上げテープの部分に保護布を置く
最初に、裾上げテープが貼られた部分に保護布を配置します。これはアイロンが直接衣服に触れるのを防ぐためです。
2. アイロンを温める
裾上げテープを剥がす前に、接着面をしっかりと加熱することが重要です。接着剤が十分に溶けるように、衣服の素材に応じた適切な温度でアイロンを設定します。
3. 裾上げテープを湿らせてアイロンをかける
スチーム機能付きのアイロンを使用する場合は、スチームで裾上げテープを湿らせます。
スチーム機能がないアイロンの場合は、霧吹きで水を吹きかけた後、保護布の上から軽くアイロンを当てます。
4. 竹串やピンセットで慎重に剥がす
接着剤が柔らかくなったのを確認したら、竹串やピンセットを使ってゆっくりと裾上げテープを剥がします。この際、急いで無理に力を入れすぎないよう注意してください。
裾上げテープを剥がした後に接着剤の残りがある場合のクリーニング方法については、後ほど詳しく説明します。
裾上げテープの剥がし方【アイロンとエタノール使用】
アイロンを使用して裾上げテープを剥がす方法は一般的ですが、エタノールを加えることでさらに剥がしやすくなり、特にしっかりと接着している部分に効果的です。
剥がす際に必要な道具は基本的にアイロンを使用する時と同じですが、水の代わりにエタノールを使用します:
- アイロン
- アイロン台
- 保護布
- 竹箸やピンセット
- エタノール(霧吹きタイプがお勧め)
市販の消毒用エタノールを使用すれば十分で、霧吹きタイプは特に使いやすく便利です。ただし、エタノールを使用する際は布地にシミをつける可能性があるため、目立たない場所での事前テストをお勧めします。
アイロンとエタノールを使った裾上げテープの剥がし手順
1. 保護布を配置する
裾上げテープが貼られた部分に保護布を敷きます。これにより、アイロンからの直接的な熱が衣服に伝わるのを防ぎます。
2. アイロンを温める
裾上げテープを剥がす前に、アイロンを適切な温度に設定し、接着面を効果的に温めます。
3. 裾上げテープをエタノールで湿らせる
エタノールで裾上げテープを湿らせます。
霧吹きタイプのエタノールを直接テープに噴射するか、エタノールを染み込ませた布やキッチンペーパーでテープをたたきながら湿らせた後、保護布の上からアイロンをかけます。
4. 竹箸やピンセットで剥がす
接着剤が柔らかくなったことを確認したら、竹箸やピンセットを使ってゆっくりと剥がします。テープが冷えて硬くなる前に作業を進めることが重要です。
エタノールを使用する際は、乾燥によって接着剤が再硬化するため、必要に応じて湿らせながら作業を繰り返すことが効果的です。
また、液体エタノールが手に入らない場合は、エタノール配合のウェットティッシュでも代用可能ですが、効果が出るまでに時間がかかることがあります。
裾上げテープの除去方法【お湯を使用】
アイロンが一般的な除去方法ですが、手間をかけたくない場合はお湯を使う方法も有効です。この方法は簡単で、特別な道具を用意する必要はありません。
*お湯を使った裾上げテープの除去手順
- 約40度の適温のお湯を容器に用意します。
- 裾上げテープが貼られた部分をお湯に浸し、軽くもんで柔らかくします。
- 2~3分間そのままお湯に浸けておきます。
- 裾上げテープをゆっくりと剥がします。
この手順を繰り返すことで、裾上げテープを効果的に除去できます。接着剤は熱によって柔らかくなるため、この方法で剥がすことができます。
裾上げテープの除去方法【ヘアドライヤー使用】
時間が限られている時には、ヘアドライヤーを使う方法も便利です。アイロンやお湯を使う方法に比べて手軽かつ迅速に行えます。
*ヘアドライヤーを使った裾上げテープの除去手順
- ヘアドライヤーを温風モードに設定し、裾上げテープに向けて熱風を数分間当てます。
- 生地が十分に温まったことを確認したら、裾上げテープをゆっくりと剥がします。
この方法では、アイロンを使った時よりも熱効率が若干低いため、時間がかかる場合がありますが、準備が少なくて済むため、手軽に行うことが可能です。
裾上げテープの残り粘着剤の除去方法
裾上げテープを剥がした後、布地に残る粘着剤をきれいに取り除く方法はいくつかあります。以下に効果的な5つの方法を紹介します。
- 「粘着テープ」を使用する
- 「エタノールとブラシ(またはタオル)」の使用
- 「エタノール、アイロン、ブラシ」の併用
- 「洗剤と湿ったティッシュ」の使用
- 「不要な布(または紙)とアイロン」の使用
これらの方法は、使用する材料や手間によって異なりますが、特に「エタノールとブラシ」や「エタノール、アイロン、ブラシ」の使用がお勧めです。
「粘着テープ」を使用する方法
最も簡単な方法で、粘着テープを残った粘着剤に軽く押し付けて剥がします。これを繰り返すことで、粘着剤がテープに移行しますが、時間がかかることがあります。
「エタノールとブラシ(またはタオル)」を使用する方法
エタノールをブラシまたはタオルに浸し、残った粘着剤を優しくこすり取ります。タオルを使用する場合は、軽く叩くようにして粘着剤を取り除くことができます。
デリケートな布地では、ブラシよりタオルの方が安全です。
使用前にエタノールが生地を損なわないか、目立たない場所でテストすることを推奨します。この方法は粘着剤を効果的に除去でき、布地を綺麗に保つことができます。
これらの手順を適切に行うことで、裾上げテープの使用後も服をきれいに保つことができます。
「エタノール、アイロン、ブラシ」を活用して粘着剤を除去する方法
この方法では、エタノールの清浄力、アイロンの熱、そしてブラシの摩擦を組み合わせて、布地に残った粘着剤を効果的に取り除きます。
必要な道具は次のとおりです。
- アイロン
- アイロン台
- 保護布
- エタノール
- ブラシ
*手順
- 粘着剤が残っている部分にたっぷりとエタノールを塗布します。
- 保護布をその上に置き、アイロンをかけてエタノールを温め、粘着剤を柔らかくします。
- ブラシを使って柔らかくなった粘着剤を優しくこすり取ります。
使用する前に、エタノールが生地にシミを残さないかを目立たない箇所で試してください。
「石鹸水とウェットティッシュ」を使った粘着剤の除去方法
エタノールやアイロンを使わない場合は、「石鹸水とウェットティッシュ」を使用する手軽な方法も効果的です。
必要なものは以下の通りです。
- 石鹸水
- ウェットティッシュ
*手順
- 残った粘着剤の部分に石鹸水を塗ります。
- ウェットティッシュを使って優しくこすり、粘着剤を取り除きます。
- ウェットティッシュが乾いたら新しいものに交換し、作業を続けます。
この方法は布地を傷めにくく、粘着テープのように根気が必要ですが、安全に行えるためおすすめです。
「不要な布や広告チラシとアイロン」を使用する方法
エタノールやブラシを使わず、不要な布や広告チラシを利用して粘着剤を除去する方法も効果的です。
この方法に必要な道具は以下の通りです:
- アイロン
- アイロン台
- 不要な布(ハンドタオルなど厚みのある布が理想)
- 広告チラシ(光沢紙が効果的)
*手順
- 粘着剤が残っている部分に濡らした布または乾いた広告チラシを置きます。
- その上からアイロンを数秒間押し当てます。これにより、粘着剤が布や紙に移行しやすくなります。
この方法は乾燥した粘着剤でも効果的に剥がすことができ、繰り返し使用することで粘着剤をきれいに除去できます。
クリーニングサービスの利用について:裾上げテープの粘着剤残り対応
ウールやスーツなどの高級素材では、自己対応の方法で粘着剤を完全に取り除くのが難しいことがあります。
これらの素材はデリケートで、何度も自己対応を試すと生地を傷める恐れがあるため、家庭での対処法が効かない場合はプロのクリーニングサービスを利用することを検討してください。
シミ抜きの専門技術を持つクリーニング店もあり、このような問題に特化しています。不安な場合はクリーニング店に相談するのが良いでしょう。
まとめ
今回は、家庭で裾上げテープを取り除く方法をいくつか紹介しました。多くの方法がありますが、特にアイロンを使用する方法が効果的です。
しかし、アイロン使用に慣れていない場合は、他の方法も試してみると良いでしょう。
また、エタノールは裾上げテープの除去以外にも日常生活で広く使われており、持っていない場合はこの機会に購入を考えるのもおすすめです。
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