流産

流産の判明と、手術を終えるまで。ありのままの手記

誰もが経験するわけではない流産。

デリケートな問題だけに、悲しみを誰にも打ち明けられず、自分の胸に閉じ込めている方も多いのではないでしょうか?

周りのひとの「どう声をかければいいのか分からない」雰囲気に、人知れず傷ついたり……。

私もそうでした。
あのときに、他の人の体験談をネットで読んだりして、自分だけじゃないんだ、って元気をもらったりしていました。今考えると、それは結構大事な時間だったなぁと思います。

だから、今度は私が自分の体験を記しておこうと思います。

私は、流産の記録を残しておこうと、流産の経緯や思いを日記に記していました。
それをここに書いていきます。

こんな経験をしたけれど、私はいまとっても元気です。

少しでも勇気や希望を持ってもらえれば幸いです。

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妊娠10週。出血、そして病院へ

砂利の中に咲くワイルドフラワー

出血

お風呂へ入る前にトイレへ行くと出血あり。
生理が来た時より少し多いくらいの量で驚く。
少量の出血はよくあると聞くが、これが多いのか少ないのかよく分からない。

母上(義母)に相談し、次の日、朝病院へ行ってみることに。
もしかしたら切迫流産なのかな?って思っていた。
あっちゃん(夫)へメールすると心配して電話をくれた。

分かりにくいかも知れませんが、あえて日記の原文のまま書きました。
これが出血のあった当日の状況です。

痛みや不快な感じは全くなかったので、不意打ちの出血にただびっくりしました。

病院へ

あっちゃんと病院へ。楽観視していたので、二人ともお気楽ムード。

診察室で先生に事情を話すとすぐに「見てみよう」(とのこと)

内診室に入り、画面に子宮内が写しだされる。
あれ?子宮の形が少しヘン?と思った。

先生は「これよくない」と言った。
普通だったらこの辺りで心臓が動いているはずなんよ。でもそれが動いていない。と。

その後がどんな言葉だったのか覚えてないけど
とにかくもう赤ちゃんは生きていないと分かった。

泣きながら待合室にいるあっちゃんを呼びに行って、一緒に先生の話を聞いた。
(他の妊婦さんが、ん?っていう顔をしていた)

<診断>
妊娠10週 稽留(けいりゅう)流産
赤ちゃんの染色体の異常(成長は9週でとまっている)
元々大きくなれない受精卵だった

手術をして出さないといけない。なるべく早いほうがいい。いつにしますか?

赤ちゃんはもう生きていないのに、自分の体の中に居続けるなんてそんなの辛いと思った。
明日にしますと言った。

何事もなければ会社へ行こうと思って制服を着て行ったが、会社は休むことになった。
泣きながら帰宅した。

あっちゃんに慰められていると涙は落ち着いた。

ラーメン食べたい。お好み焼き食べたい。
マック食べたい。旅行行きたい。
そういうことばかり浮かんで、とりあえずラーメンを食べた。

午後は感情が欠如したように、ずっとるるぶやまっぷるを読んだ。
そうしたら旅行のこと以外は何も考えないですんだ。
景色のいいトコロに行きたいと思った。

病院では、とにかくずっと涙が止まらなくて、会計を待っている間も、他の妊婦さんの視線が痛かったです。

確かこの日、たまたま夫が休みだったんですよね。
それが唯一の救いでした。

流産の手術、当日

池の中に咲くスイレン

朝一番に病院へ行き、13時まで待機

ひとりでも大丈夫と思っていたが、あっちゃんが送迎をしてくれることになった。
(後で分かったが、注意書きに自分の運転で来るなと書いてあった)

9時ころ病院へ着くと、土曜日ということもあり、人は多かった。この中でお腹の赤ちゃんが死んでいるのは私だけだろうな…と思った。

お産で診察開始が遅れているとのこと。
30分くらい待ち、一番に名前を呼ばれた。
説明では徐々に入り口を広げるために、管を入れるとのことだった。少しチクッとしたけれど、下腹部に違和感があるくらいで平気。

二階へ上がると赤ちゃんの集まっている部屋(新生児室)があり、泣き声。お産を終えたのであろうママが二人、赤ちゃんを見に来ていた。
その真ん前のいすで少し待たされた。

あれは胸にチクッと刺さる光景だったなぁ。
多分あっちゃんも同じこと考えてたかな。それか、あの光景を目の当たりにした私の心境を考えていたかも知れない。

病室に移って、時間が過ぎるのを待った。
本を持って来ていたけれど、読む気になれなくてテレビを見た。テレビは、考え事をしたくない時にはいい。

あっちゃんは仕事の忙しい時期だったから大変だったと思うけど、なるべく側にいようとしてくれた
当初、帰るときに迎えに来てくれるはずだったが、目が覚める頃にいた方がいいだろうという話になり、それもそうだなと、甘えることにした。

途中、二人間違えて入って来て、イラッとしたが、特に不安になることもなく手術のときを待った。
仕事帰りにお義母さんがサンドイッチとゼリー、ジュースを買って来て様子を見に寄ってくれた。
いい母上である。

13時すぎになって枕元の電話が鳴る。え?これ出るべき?戸惑いながら電話を取ってみると、トイレをすませ、ナプキンを一枚持って詰め所へ来てくださいとのこと。

まず、手術の日は絶対に自分の運転で行かないでくださいね。
私、かなりアホでした。

朝一番に管を入れて、13時まで待ったのはなぜかというと、そのくらい時間をかけて、ちょっとずつ入り口を広げるためみたいです。

手術の準備

ナプキンはいるのに生理用ショーツはいらないのかな? 一応持っていこうとポーチへin。

いよいよか…と詰め所へ行く。
看護師さんが出てきて手術室へ案内してくれる。
下着を脱いで手術台へ上がって下さいと言われまた戸惑う。

え?ここでおもむろに下着脱ぐの?で、下着どうすればいいの?
看護師さんがポケットに入れとこうか、と言うのでそうすることに。

台に乗って、横になり、開脚するための装置をかなり細かく設定。ポジショニングが結構大事みたい。

点滴を左手に、血圧計を右手につけられる。
点滴は今は何も入っていない。先生が来たら麻酔を入れますからね。と言われた。

そして麻酔が効きやすいように気持ちが落ち着く注射をしときます。と注射を点滴から入れられる。
このときは、いかにも手術室っていう、手術台の上のランプ(亀みたい)をぼんやり眺めていた。
ああ~、手術を受けるんだよなぁーと思った。

看護師さんが、(カルテを見て)
「あぁ・・・昨日初めて出血があったんだね。こればっかりは分からないからねぇ…」と言った。

さっきまでいた病室に掃除が入るからと、(私が病室に置いていた)荷物を持って入ってきたおばちゃん看護師(ベテランぽい)は、なんか知らんがめちゃくちゃ笑顔で心が安らいだ。

そうこうしていると先生が手術室のドアを少し開けて、お願いしまーす、と言った。看護師さんがお薬入れますからねーと点滴を操作した。

いよいよだ、と思うと心がざわざわした。

楽にして、目をつむって、ゆっくり数字を数えててね、と言われた。
先生が再度入ってきて、楽にしててねーと言った。

一度、目をつむった。
なんともない。目を開いてみた。もう一度、つむった。
数字は数えなかった。でも、もう目は開かなかった。

流産の手術ってどんな感じなんだろう・・・と不安に思っている方も多いと思うので、こと細かく書いていた日記をそのまま載せました。

看護師さんのさりげない言葉や、先生のいつもと変わらない優しい様子に、とても救われたのを覚えています。

いよいよ手術。麻酔がかかって、目が覚めるまで

完全に意識がなくなるのかと思っていたけど、違った。
あれ?これもう麻酔かかってる?
そんな疑問を持ったまま夢を見ているような状態になった。

体は何も感じない。でも脳はぐるぐる動いている。
たまに人の声が聞こえる。
看護師さんの声?

光の波の中をぐるぐるしたり、手術台の亀ライトが変形したり・・・

まだ?まだなの?って思っていた。
早く目を覚ましたい…こんなの嫌。

看護師さんの声?
「すごい、うなるねぇ」
「こんなにうなる人久しぶり」という会話が聞こえる(恥)

それから意識が一回飛んで
「〇〇さーん、〇〇さーん、目があきますかー」
みたいなことを言われる。

気合で目を開いたら、ナースコールを握らされる。
徐々に意識が回復する。
途中気持ち悪くなってナースコールを押すと、すぐに看護師さんが来てくれた。

「どうしましたかー」
「は・き・け・・・」と、言えていたのかどうか分からないけど、看護師さんが洗面器を持ってきて、背中をさすってくれる。何も食べていないから何も出ない。
でも、えづいたら楽になった。

手足がしびれたような、重い感じ。少し動かしてみる。ちょっと動く。

目を開けてみる。少し開くが、閉じている方が楽。
時計を見る。14時くらい。まだそんなもんか。

目を開くことを繰り返していると、徐々に麻酔から体が覚めていく。

ドラマのイメージで、目を覚ますのは病室のベッドの上だと思っていたけど違ったみたい。

あぁ。赤ちゃんいなくなったんだ。もういないんだ。
急激にその実感が湧いて、手術台の上でひとりしくしく泣いた。

あっちゃんがいない…
15:30頃来るはずだから、まだ来てないよな…と思ったら
更に泣けてきた。

ひっくひっくと泣いていたら、看護師さんが目が覚めましたね、と手術室へ入ってきた。
「大丈夫? しんどいなぁ」と声をかけてくれた。
私はうんうんとうなずいた。

頭をクラクラさせながら手術台を降りて、手術室を出て、さっきとは違う病室へ移った。
横になって、うぅ~…あっちゃん…と泣いていたら、少ししてあっちゃんが入ってきた。

絶対にまだ来てないと思っていたから、びっくりして嬉しかった。けど、余計に泣けてきた。

「どしたん?」と聞かれて、何と答えていいか分からなかったけど、
「実感した」ととりあえず言った。
いつになく心配そうな顔。

ここに来て、とベッドに腰かけてもらった。
麻酔の話をした。鼻がペコペコってふくらんだから、ちょっと泣きそうだったのかな。

日記には手術台と書いていたのですが、今考えたら分娩台ですね。

死んだ赤ちゃんも、生きている赤ちゃんも、同じ分娩台で取り上げられるわけですね。
赤ちゃんが元気に生まれてくることって、当たり前じゃないんですよね。
そういうこと、分かっているようで分かっていなかったです。

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最後に

なるべくありのままを、と思い、日記をほぼ原文のまま載せています。
読みにくかったり、分かりにくい部分があったらすみません。

私は当時、他の人の流産の体験談をSNSやYahoo!知恵袋などで色々読んでいました。

そうすると、流産に至った経緯、流産の背景の物語、流産への思いって本当に人それぞれなんだなぁと、結構冷静に分析することができました。

冷静に分析することが出来ると、自分の流産への悲しみとも向き合う勇気が持てたように思います。

私の体験も、どなたかの役に立つかもしれない。
そう思ってこの記事を書きました。

何か参考になれば嬉しいです。

ゆっくり進んでいきましょうね。

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