流産って本当にデリケートな問題で、周りのひとはどう触れていいのか、そもそも触れていいのかすら分からなかったりします。
そのため、流産の悲しみと向き合うことは、かなり孤独なものになってきますよね。
人によって立ち直れるまでの期間も違うでしょうが、私の場合は思ったよりずっと長かったです。
悲しむことをやめようとしなくてもいいけれど、癒してくれるものを探すことはやめないでくださいね。
この記事では、私の流産の傷を癒してくれた方法を記していきます。
寺での水子供養

流産について色々調べているなかで、流産した赤ちゃんを供養できることを知りました。
宙ぶらりんになっている赤ちゃんの死。
私は赤ちゃんに何もしてやれなかった。
お葬式すら。
してやれることと言ったら、供養くらいしかありませんでした。
供養をすることで区切りをつけたいとか、前へ踏み出そうとか、そういう気持ちがあったわけではありません。
しかし、供養をしていただいたら、結果的に少しだけ前を向けるようになりました。
私たちが供養をお願いしたお寺には、水子の地蔵があります。
毎年、手術をした8月25日の前後にお参りしています。
いつもたくさんのお供えものが置いてあり、切ない気持ちになります.
でも、あぁ、あの子は友達がたくさん出来ているかも知れない。そういう気持ちにもなれます。

「水子 供養 地域名」などで検索してみると、お住まいの地域で水子供養をしてくださるところを探せますよ。
流産の悲しみを癒してくれる名曲と出会おう


ふと悲しみが襲ってきた時には、それをもみ消そうとせず、「花の名」と「My Angel」の2曲をよく聞いていました。
涙がとめどなく出てくるけれど、泣いたあとは、なんだかすっきり。
音楽の力は偉大です。
前向きになれます。
どちらの曲も、流産後、予期せぬタイミングで耳に入ってきて、ボロボロ涙を流した曲です。
何度もお世話になり、今でも大切な歌です。
まさに「出会い」です。
そんな音楽があると、心強いですよ(^^)
「花の名」BUMP OF CHIKEN
生きる力を借りたから 生きている内に返さなきゃ
確かに流産は悲しかった。でも今の私には生きていく力そのものになっています。
「My Angel」BONNIE PINK
つむじ風吹いたそばにMy angel
何が起きても負けやしない
頑張れって声 君だねMy angel
力いっぱい 生きゆこう
あ、そっか、きっと側にいてくれるんだ。
一人ぼっちのような気になっていたけど、違うんだよな。
そんな風に思わせてくれます。
傷ついたときには罪悪感を持たずに発散しよう


傷ついた言葉
「またお腹に帰ってきてくれるといいね」
これは流産でお空へ行ってしまった赤ちゃんが、次の妊娠でまた帰ってきてくれるといいね、という意味です。
私はこの言葉を何度かかけてもらいました。
でも慰めにはなりませんでした……。
だって、私が妊娠したのは世界にたった一人の赤ちゃんなんです。
生まれてこられなかっただけなんです。
代わりはいないんです。
流産した赤ちゃんのことが「なかったこと」になるみたいで、私は辛かったです。(あくまでも私の捉え方です)
「もう体調はいいの?」
当時勤めていた会社の社長に、流産の一ヶ月後くらいにかけられた言葉です。
いいって答えるのもなんか違うし、かといって悪いわけでもないし。
社長はもちろん心配して声をかけてくたさったのですが、私にはそれを受け入れる余裕がなかったです。
この言葉をきっかけに、上向きになりかけていた気持ちが、また下を向きました。
流産のあとは、心がガサガサで、ささくれ立ってます。
色んなものが引っ掛かります。
ですから、とにかく、そっとしておいてほしい、触れないでほしいという気持ちでした。
周りの赤ちゃんやこどもからは目を逸らした
私の周りには同時期に妊娠した人が二人いました。



だんだん大きくなっていくお腹を見て、流産していなければ、私も今頃あんな風にお腹が大きかったのかな…なんて。
そんな風に羨ましく思ったこともありました。自分の中のどす黒い感情が顔を覗かせていたんですよね。
人のめでたいことに対して、そんな負の感情がわきあがってくるなんて、「そんな自分に対して幻滅するわ~」そんな気持ちでした。
罪悪感は持たなくていい
心配して声をかけてくれる人、新しい命を授かった人に対して、こんな気持ちになるなんて、ダメだなぁ……と思っていました。
でも、そういう気持ちを否定することって、自分自身をも否定することに繋がってしまうんです。
そういう負の気持ちは蓋をしようとしないで、出しましょう。
日記に書くとか、夫に話すとか、なんでもいいので自分の中に溜め込まずに、吐き出すといいですよ。
きっと気持ちが楽になるはずです。
最後に
流産での傷つき方は、ひとそれぞれ。
だとしたら、癒しかたもひとそれぞれ。
今回は私の傷が癒えた方法を記事にしてみました。
あなたの傷を癒す手助けになれば嬉しいです(^^)
ゆっくりいきましょうね。
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