親子療育に興味はあるけれど、こんな疑問がありませんか?
- 実際、どんなことをするの?
- 通うことを薦められたけど、よく分からなくて迷っている・・・
- 本当にわが子に療育は必要なの
私も療育へ通う前はそんな風に思っていました。
わが家の長女は現在、週一回療育に通っています。親子通園です。
この記事では療育の実際の活動内容などを、ご紹介していきます!
一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。
そもそも療育の意味とは?

療育って一体なんなの?というところから説明しますね。
通い始めたころは、私もよく分かっていませんでした。(いや、今でもぼんやりとしかわかっていないかも)
インターネットで検索してみると、こんな風に出てきます。
障害のあるお子さまが、社会的に自立できるように取り組む治療と教育のことです。
生活への不自由をなくすよう専門的な教育支援プログラムに則り、言葉や身体機能など発達に遅れの見られるお子さまについてトレーニングをしていこうとするものであり、お子さまが生活しやすくなるように外部からサポートすることです。
「障害のあるお子様が…」とあります。
長女は特に発達障害などといった診断はないのですが、ご縁があって通うようになりました。
長女が療育に通うことになるまで
- 1歳半健診で落ち着き、言葉の面を指摘される
- 市のサークルに通う
- 児童発達支援事業の外来教室を紹介される
- 同じ法人の別の事業所を紹介され、通う(現在)
という流れでした。
同じクラスのお友達を見ていても、長女と同じようないきさつで通っている子は多いようです。
他には、保育所にもともと通っていて、保育所の先生から療育を薦められるケースもあるようです。(協調性が弱いとか、集団生活ならではの発見ですね)
療育に通うことになったいきさつについて詳しく書いている記事はこちらです。
あわせて読みたい
療育に通うことになったいきさつ~わが家の長女は定型発達だけど通っています~
そして、長女が通っている療育事業所のパンフレットには、このように書いてあります。
発達やことばの育ちに心配があるお子さんと保護者の方を対象に、楽しいあそびや日常生活を通して、親子の共感関係を育て、意欲的で安定した生活を送れるように発達の援助をします。
療育のスケジュール:母子通園の場合の療育時間や流れは?

一日のスケジュールはこんな感じです。
- 9:30 登園、園庭あそび
- 10:10 お片づけ、トイレタイム
- 10:30 朝の会
- 10:50 設定療育
- 11:30 お弁当
- 12:00 懇談会(月一回)、自由遊び
- 12:30 お帰りの会
- 12:45 降園
設定療育の内容によっては、変わったりもしますが、基本的には毎回このような流れです。
登園する前から、療育は始まっている
家から出るとき、なるべく自分の荷物は自分で用意させます。
- 着替え一式
- お茶
着替えは、自分でどの服を持っていくか選びます。
そして、これらを自分でリュックに入れて、さぁ出発!です。
自分の荷物は自分専用のかばんに入れて、なるべく自分で用意をしてから来るといいですね、と入園前の説明会でお話があったので、そのようにしています。
実践してみると、「さぁいくぞ!」という気持ちが湧くようで、家を出るのを嫌がることは今までありませんでした。
登園したら、いつもやること
下駄箱に靴をいれる
靴は自分で下駄箱へいれます。
自分専用のマークが用意してあるので、そのマークがつけてある場所へしまいます。
マークとは、たとえばさくらんぼとか、くわがたとか、そういう子供の分かりやすいものです。
何回もやっていると、「わたしが靴をしまう場所はさくらんぼのマークのところだな」というのが分かってくるようで、自分でできる!という気持ちにつながっているようです。
たまに、本当はわかっているくせに「どこだっけ」「わかんない」とか言うので、それはそれで悩ましかったりします(笑)
お弁当、リュック、名札
お弁当はかごが出してあるので、そこへ入れます。
名札もテーブルの上へ並べてあるので、自分のものをとって邪魔にならない場所へつけてやります。
そして、リュックは自分の荷物置き場へいれます。
ここでまた下駄箱と同じマークの登場です。
自分のマークがある荷物置き場へしまいます。
工夫してありますよね。わたし、最初に説明を聞いたとき、すごく感心しました(笑)
朝来たら、この作業を必ずやります。
こどもは早く園庭で遊びたいので、ふざけながらもがんばってやります。
トイレタイム
園庭遊びが終わって片付けがすんだら、教室へ入ります。
そうすると、おまるが用意してあります。
かわるがわる座って、トイレタイムです。
もちろん、したくない!という子もいますが、先生は無理にさせなくていいよ、というスタイルです。したい気持ちになったときにさせましょう、と。
長女が療育に通い始めたころは、まだおむつが取れていませんでした。
そのため、このトイレタイムはとてもいい刺激になっていたと思います。
今では無事おむつも外れたので、おまるには座らずにトイレに行っています。
お弁当
お弁当の時間になったら、お茶を自分で用意します。
まず、職員室にペットボトルに入ったお茶が用意してあるので、それを自分で取りに行きます。
そしてペットボトルのお茶を、小さなやかんへ移します。(もちろん自分で)
小さなやかんに移せたら、コップを親の分と、自分の分を用意して、つぎ分けます。
そんなこと出来るの? って思うんですけど、出来るようになるんですよね~。
こういうことって、家では
- こぼされたらイヤ
- 時間がかかる
などの理由から、なかなかさせてあげられないですよね?
こういう活動を通して、「出来た!」という自信につなげてあげることを大事にしているみたいです。
設定療育の活動内容ってどんなもの?

娘の通う療育園では、1、2ヶ月ごとに活動内容が変わっていきます。
また、クラスによっても違います。

長女のクラスは、エネルギーを発散させることが目的とされているようなので、とにかく体を動かす内容が多いです(疲れます)
他のクラスの活動も含めて、今までにあった設定療育を挙げてみます。
- 新聞紙あそび
- 体あそび
- シャボン玉あそび
- 泥んこあそび
- プール
- 小麦粉粘土あそび
- クッキング
- 追いかけっこ
- 毛布バス
- ボールあそび
- お散歩
- お誕生日会(月一回)
- お楽しみ会(かき氷屋さんなど)
毎月お手紙で設定療育の目的をお知らせしてもらえます。
たとえば「毛布バス」のときは、次のように目的が書かれていましたよ。
- 楽しい活動を通して、お母さんと一緒に“楽しい”“もっとやりたい”を作っていきましょう。
- 友達を意識し、楽しい気持ちを膨らませましょう
- 順番待ちなど少し頑張るところも作りながら、葛藤も大事にしていきましょう。
療育の活動中に、いちいちこれらを意識しているわけではありません(笑)
でも、こういう風に活動の意図が分かっていると、こどもとの関わり方も自分なりに、もう少しこうしてみようかな?などと意識することができます。
療育の費用はどのくらいかかるの?
自治体によっても変わるものと思われますが、毎月大体2000~3000円お支払いしています。
センターや事業所によってもかなり変わってくるのではないでしょうか。
長女の通っている事業所では、見学のときに料金の説明もしていただけました。
療育をするメリットは色々ある


この項目では、療育の「効果」以外の部分についてのメリットについて考えていきます。
先生とノートのやりとり
長女の通う療育事業所では、先生と保護者でやりとりをするノートが用意してあります。
療育の活動のことで気になること、家での様子、嬉しかったことしんどいこと……なんでも書いていいノートです。
自分の気持ちを整理しながら書いたり、活動中のことで家に帰ってから疑問に思ったことを書いたりしています。
先生はやっぱり育児のプロなので、予想を上回る答えを返してくださったり、目からウロコが落ちることもしばしばあります。
こちらの記事で詳しく書いていますので、気になった方はご覧になってくださいね。
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懇談会
懇談会は、だいたい月一回あります。
保護者と先生だけで、その時々にテーマをもって開かれます。
こどもたちは、別室で遊びながら待ちます。
私にとって、こども抜きで育児のお話ができる、すごく貴重な時間になっています。
みなさんで泣き合ったこともあったりしました(笑)
これだけでも療育に来ててよかったと思えます(*^^)v
また先生のお話がしみわたるんですよ~
ある日の懇談会をまとめた、こんな記事もぜひご覧ください。
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イヤイヤ期はどう対応する?気持ちの共感、共有を大事にすれば変わる!
こどもとしっかり濃密な時間が過ごせる
仕事をしているにせよ、家で家事をしながらこどもを見ているにせよ、なんとなく始まって、なんとなく終わっていく日がほとんどですよね。
毎日なにかとやることがあるし、家事も仕事もそっちのけで、目一杯こどもと遊ぶだけの時間って、実はあまりなかったりしまさんか?
疲れて余力がなくなるのは嫌だし、ご飯の支度を始める時間が気になったり。
そういったことを一切気にせずに、とにかくこどもと全力で遊ぶ時間。
親子通園の療育ではそういった時間が持てます。
懇談会でも、「こどもとの濃い時間をもてる」ということを感じているお母さんは多かったです。
最後に
長女はとても楽しそうに療育に通ってくれています。
親としても、わが子の楽しそうな姿、成長する姿を間近で見れることはとても喜ばしいです。
反面、本当はできるのにやりたがらない、とか、お友達とのやりとりの中で絶対に譲らない場面を目の当たりにすることも多々あるので、しんどいことも多いです。
それでもやっぱり、通うことにしてよかったな、と思っています。
それは、育児のプロの先生方のサポートがあるからです。
これは本当に、とてつもなく大きいです。
それだけでも、通うことにしてよかったなと思います。
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