フィギュアスケートでも使用されるザ・シネマティック・オーケストラの「To Build a Home」。
すごくいい曲ですよね。
この曲は、映画「パパの木」の主題歌となっています。
映画も、どんな内容なのか気になりませんか?
そこで、この記事では映画「パパの木」のあらすじと感想をまとめています。
映画の舞台はオーストラリアで、「パパの木」とは巨大なイチジクの木のこと。
とても素敵な映画なので、ぜひごらんになってくださいね。
監督、キャスト、上映時間など
監督
- ジェリー・ベルトゥチェリ
原作
- ジュディ・パスコー
キャスト
- シャルロット・ゲンズブール(ドーン)
- モーガナ・デイヴィス(シモーン)
- マートン・ソーカス(ジョージ)
音楽
- グレゴワール・エッツェル
映画「パパの木」あらすじ
- 登場人物
- あらすじ
についてご紹介していきます。
予告編もどうぞ♪
登場人物
ピーター
トラックの運転手。
ある日突然、病気で死んでしまう。
ドーン
早くに結婚し、働いたことがない。
ピーターの死後、なかなか生活を再建することができないでいる。
ティム
長男、高校3年生。
ピーターの死後、家計を助けるためにバイトを始める。
ルー
次男、小学生。
イチジクの木に愛着を持っていて、家族の見ていないところで手入れをする
シモーン
長女、小学生(8歳)。
イチジクの木にピーターが宿っていると信じている。
ピーターの形見である時計を大事にしている。
チャーリー
三男、幼児。
あまり話さない末っ子。
他のきょうだいには、ドーンのお気に入りだと思われている。
ジョージ
ドーンを雇う。
ドーンの恋人になり、色んなことを助ける。
あらすじ
イチジクの木の下でパパは死ぬ
トラックの運転手をしているピーターは、数日間の仕事を終えて自宅へ帰ってくる。
ところが、突然の病に襲われ急死してしまう。
彼が亡くなったのは、偶然にも庭にある巨大なイチジクの木の下だった。
妻のドーンは、4人の子供を抱え途方に暮れる。
ドーンはピーターの死を受け入れられず、次第に家は荒れ、子供たちにはキツく当たってしまう。
ある真夜中、シモーンはドーンを強引にイチジクの木へ連れて行く。
「パパと話せるの」と。
最初こそシモーンの話を信じていないドーンだったが、実際に木に触れてみて、その日以来、木を心のよりどころとする。
ドーン、働き口を見つける
ある日シモーンとチャーリーがお風呂に入っていると、トイレの便器にカエルが。
洗面所の配水管からも水が逆流してくる。
次の日、ドーンは配水管の工事を頼みに、ある店を訪ねる。
店にはちょうど求人の張り紙がしてあり、ドーンはそこで働くことになる。
家の配水管をジョージ(店主)に見てもらうと、イチジクの木の根が配水管をおびやかしていることが分かる。
住むのには向いていない土地だ、とジョージは進言する。
ドーンとジョージは、やがて恋人同士になる。
木が寝室を襲う
ドーンとジョージが恋人関係になった夜のこと。
ドーンは、うなされて起きたチャーリーの元へ。
すると、ガシャーンという大きな音が。
慌ててドーンの寝室へ戻ると、イチジクの枝が折れ、部屋を破壊していた。
ドーンとジョージの関係を察知しているシモーンは、ママのせいだと責める。
結局、ジョージの手を借り枝を撤去し、壊れた屋根と壁の部分は防水シートで覆って応急処置をすることになる。
クリスマスの旅行
クリスマスに、ジョージのトレーラーで旅行に行く計画があることを知ったシモーンは反発。
ドーンを困らせる。
結局旅行の途中でジョージが合流し、シモーンは家族から離れて一人で過ごす。
そんなシモーンに話すドーンの言葉が印象的。
楽しく過ごすときもパパのことは忘れてないわ
みんな寂しいの
心の奥では悲しんでる
生きてる限りパパが恋しい
そうやって生きるのよ
その夜。
子供たちが寝静まり2人で過ごすドーンとジョージ。
ジョージは「僕のことを愛してる?」とたずねるが、ドーンははぐらかしてしまう。
パパの木との別れ
旅から帰ると、木のツルが家へからまり、根はさらに危険な状態になっていた。
ジョージと相談し、ドーンは木を切ることを決断。
業者を呼ぶが、シモーンは反発して木に登る。
ジョージはシモーンを説得しようとするが、シモーンはますます反発する。
「8歳の子を甘やかすな」というジョージに、ドーンは別れを告げる。
その後、強力なサイクロンにドーンたちの家は襲われることになる。
サイクロンはドーンの予想をはるかに超えた強さでやってくる。
学校に逃げようとするも間に合わず、ティムの提案で家の下へと隠れる。
しかし、全員が避難したと思ったらシモーンがいない。
ドーンは強風の中、シモーンを探しにいく。
シモーンは、パパの木でひとり泣いていたのだった。
シモーンは、木にぶらさげていたパパの形見である時計を手にして、ドーンに抱きかかえられ逃げる。
シモーンとドーンが家の下に避難してまもなく、ものすごい音があたり一帯に響き渡る。
サイクロンが去った翌朝。
イチジクの木は根こそぎ倒れ、家に覆いかぶさっていた。
サイクロンによって家はボロボロになり、ドーンたちは車に乗って家を去る。
途中、心配して様子を見に来たジョージとすれ違う。
「どこへ向かうんだ」と尋ねるジョージ。
ドーンは「どこでも。テント生活でもいい」と言って、ジョージと別れる。
映画「パパの木」感想

とてもさわやかな余韻のある映画です。
あらすじだけたどると、登場人物は少なく、広がりのある物語ではありません。
でも、それがすごくいいです。
心理描写が丁寧で、自分の立場に置き換えて見ることができます。
母として、妻として、まだ子供の頃の自分に帰って、、、色んな気持ちがわいてきましたよ。
ドーンには4人の子供がいて、キレイなんだけどいつも少し疲れてる感じが親近感わきます笑
そういうことも含めて、すごくリアルな映画だなと思いましたね。
劇中、ピーターのことを回顧するようなシーンは一度も出てきません。
家族のことを案じて、霊になったピーターが天国から訪ねてくるようなこともありません。
(そういう映画、時々ありますよね)
家族が死んだという現実が、確かにそこにあります。
それから、ドーンとシモーネの関係性も、すごくリアルに感じました。
シモーネは頭も感もよく、人のことをよく見ています。
親としてはやりにくさを感じるような子。
でもそれは、かわいくないということではないんですよね。
かわいいけど、その愛情は本人には伝わりにくいんだろうな。
ドーンの気持ちも、シモーネの気持ちも「分かる~!」と思って見てました。
サイクロンが去り、あれだけ執着していたパパの木のある家をあっさりと出て、
「テント生活でもいい」という言葉が出てきたのはすごくグッときました。
家族がいるなら、そこがホーム。
そんな風に感じましたね~。
主題歌はTo Build a Home|マリア・ソツコワ選手のショート(2019-2020)
サイクロンが去って、車で出発するときに静かに流れだす「To build a home」。
イギリスのバンド「 The Cinematic Orchestra」のもので、アルバム「Ma Fluer」に収録されています。
じんわりしみわたるいい曲なんですよねぇ~。
To Build a Homeは、他の映画でもたくさん使用されています。
日本では「キリン本搾りチューハイ」のCMに使用されたことも!
フィギュアスケートでも、だんだん人気曲になってきているのでは・・・という感じがしています。
2019-2020シーズンは、マリア・ソツコワ選手がショートに使用します。
楽しみだなぁ~♪
映画「パパの木」まとめ
映画を見終わって、エンドロールを見ながら聞く「To Build a Home」は、体のすみずみまでしみわたるものがありました。
映画を見て、さらにこの曲が好きになりましたね~♪
私はロシアのドミトリー・アリエフ選手を推してるのですが、To Build A Homeのプログラムとっても好きでした。
よかったら見てくださいね♪
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