平昌オリンピックで銀メダルを獲得したエフゲニア・メドベージェワ選手。
名前は知っているけど、どんな人なんだろう? ってちょっと気になりますよね。
- プロから見てどんなところがすごいのか?
- 平昌オリンピックの見所
- 日本人スケーターとは誰と仲がいいのか?
- 所属クラブの移籍
などを盛りだくさんにまとめました。
ぜひ読んでいってくださいね。
メドベージェワの演技の魅力って?
メドベージェワ選手の表現力。
これはもう右に出るものはいないんじゃないの? というくらい抜きんでてますね。
いわゆる憑依型で、プログラムが始まるとその世界に入り込むタイプ。
実際、平昌オリンピックでの得点は、演技点だけを見るとショート、フリーともに1位です。
誰が言ってたか忘れちゃったんですけど(すみません)、試合のときの解説で
「プログラムの中でただ滑っているという時がほぼない」
ということを話していました。
ジャンプの助走をつけるときに、スピードを出すためにただ手を広げて滑っているときってありますよね。
そういうのがないということですね。
では技術面はどうなのかというと、織田信成さんの著書が参考になります。
彼女には、フィギュアスケートにおいて重要となる筋肉の使い方、そして出力に一切の無駄がありません。
必要なところだけしっかり力を出して、
しかもタイミングも強度もコントロールしています。
「フィギュアほど泣けるスポーツはない」より
メドベージェワの平昌オリンピック
オリンピックまでのザギトワ選手とのあれこれ
平昌オリンピックで注目されたのは、なんといっても同門のアリーナ・ザギトワ選手との勝負の行方。
世界ランキング
- メドベージェワ ・・・1位
- ザギトワ ・・・5位
オリンピクシーズン成績
- メドベージェワ ・・・4戦中3勝
- ザギトワ ・・・全戦全勝
経験値
- メドベージェワ ・・・シニア3年目
- ザギトワ ・・・シニア1年目
といった状況でした。
しかも、メドベージェワ選手はNHK杯のあと右中足骨骨折が判明。
3連覇がかかっていたグランプリファイナルを欠場し、ロシア選手権も欠場しました。
復帰戦となったヨーロッパ選手権で、ザギトワ選手と優勝を争いましたが、ザギトワ選手が金、メドベージェワ選手は銀でした。
オリンピックではどちらが勝つのか、マジで分からなかったですね!!
平昌オリンピック団体戦
ロシアはドーピング問題などもあり、OAR(Olympic Athlete from Russia)としての参加でした。
団体戦はどうなるんだろう? と思っていたら、OARとして団体戦に出れていたのでホッとしました。
メドベージェワ選手は、団体戦ではショートプログラムに登場!!
もちろん1位でした(笑)
団体戦 ショートプログラム
- 技術点 42.83
- 演技点 38.23
- 合計点 81.06
なんという心臓の持ち主・・・!
初めてのオリンピック、ずっしりとしたプレッシャーをものともせず、いつもどおりの演技。
しかも! この時点でのショートの世界最高得点を塗り替えました!!!
魅せてくれますねぇ~。
OARは最終的に銀メダルを獲得しました。
平昌オリンピック個人戦
続いていよいよ個人戦です。
個人戦 ショートプログラム
- 技術点 43.19
- 演技点 38.42
- 合計点 81.61
- 順位 2位
なんと!
団体戦で出していた世界最高得点を、自分自身の手でまた塗り替えました!
すごすぎる! 興奮する!
ただ、このあと滑ったザギトワ選手がまたまた世界最高得点を塗り替えたので、もうなんか訳が分からなかったです!
ザギトワ選手とはショートを終えて1.31点差でした!
個人戦 フリースケーティング
- 技術点 79.18
- 演技点 77.47
- 合計点 156.65
- 順位 1位
ここでまたしてもびっくりな出来事が!
なんと、フリーの得点がザギトワ選手と全く同じになりました!
(ただし、PCSの得点が高い方を優先するため、フリーはメドベージェワ選手が1位になりました)
ショートが1.31点差で、フリーが同点。
ということは、勝利の女神はザギトワ選手に微笑んだのですね。
エフゲニア・メドベージェワ選手は、平昌オリンピックでは銀メダルでした。
すごく熱い戦いでした。
フィギュアファンとして、本当に感動したし楽しませてもらいました。
フリーの演技後、メドベージェワ選手の目からあふれてきた涙に
これまでのフィギュアスケート人生の全てが詰まっているんだろうな・・・と感じましたね。
銀メダルおめでとう。
メドベージェワのロシアならではの愛称!
ロシア圏の苗字って難しくないですか???
エフゲニア・メドベージェワ。
エリザベータ・トゥクタミシェワ。
アンナ・ポゴリラヤ。
ユリア・リプニツカヤ。
アリョーナ・コストルナヤ。
セラフィマ・サハノヴィッチ。
これは全部、ロシアのフィギュアスケート選手の名前です。
キーボードで打ってるとすんごい打ち間違えました(笑) 特に小文字。
もちろん、アリーナ・ザギトワみたいな覚えやすい選手もいるのですが、これ、フィギュアスケートファンじゃなきゃ到底覚えられない。
もしサッカー選手だったら、私は一生覚えられないです(^^ゞ
それにロシアの女子って、どんどん新世代の選手が出てきますしね。
しかも。
ロシア語圏って独特の愛称があるんですよね。
コアなファンの方は、ツイッターなんかでも普通に愛称で書いてますので、誰のことだろ? となったりします。
エフゲニアの愛称は「ジェーニャ」です。
でも、ロシアってあの皇帝がいるじゃないですか。
エフゲニー・プルシェンコさんですね。
エフゲニーも愛称は「ジェーニャ」になるんですよねっ
ややこしいですねっ(笑)
ちなみに、平昌オリンピックに出場したドミトリー・アリエフ選手は「ジーマ」
同じくミハイル・コリヤダ選手は「ミーカ」になるそうです。
メドベージェワはとっても親日家でセーラームーン大好き!
親日家のスケーターって多いですよね。
嬉しいなぁ。
試合で日本に来たときに、ファンの温かさにふれて日本にはまる・・・というパターンのスケーターが多い気がします。
メドベージェワ選手も大の日本好きです。
アイスショーでセーラームーンのプログラムを踊ったことは有名ですね。
たしか2016年の世界選手権だったと思うのですが、フジテレビのインタビューのときに、
あなた方、日本のメディアですよね?
と突然確認し、
ごめんね~素直じゃなくって
夢の中なら言える♪
と、セーラームーンの歌を完璧な日本語詞で披露してくれました。
インタビュアーだったフジテレビの三田アナウンサーが「おぉ~」(拍手)と感心していたのを、とても鮮明に覚えています。
と同時に、私の中でメドベージェワ選手の好感度が急激にあがりました。(なんでや)
メドベージェワは樋口新葉選手と仲良し!
スケーターの国境を越えた友情。
熱いですよね。
メドベージェワ選手と樋口新葉(ひぐちわかば)選手は、ジュニア時代からとても仲良しで、英語でお話するそうです。
メドベージェワ選手のInstagramには、よく樋口選手が登場しますよ♪
仲がいいの伝わってきますよね~
試合のときでも、和気あいあいとしてますね♪
メドベージェワはクリケットクラブに移籍!
クリケットクラブってご存知でしょうか?
羽生結弦選手の所属するクラブです。
羽生選手のコーチといえば、ブライアン・オーサー。
2018-2019シーズンから、メドベージェワ選手のコーチもオーサーさんが務めることになったのです!
つまり羽生選手とメドベージェワ選手はチームメイトになるということですね!
熱い!
しかもですよ。
他にも2人、2018-2019シーズンからクリケットクラブへ移籍してきた選手がいるのです。
ボーヤン・ジン- ジェイソン・ブラウン
※ボーヤン・ジン選手は、クリケットに移籍しないことになりました。
SERIOUSLY excited for the 1st day of summer training!! 😏🎉☀️⛸ 今日はトロントでの最初の夏のトレーニングは、クリケットクラブでメドちゃんといっしょ!❤️⛸✨🇨🇦 pic.twitter.com/gcgwNvZh7x
— Jason Brown (@jasonbskates) June 18, 2018
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これから、クリケットクラブはますます注目を集めることになりそうですね。
移籍の理由をほとんど話していないメドベージェワ選手ですが、やはりオリンピックで金メダルを争うほどの選手がチームメイトであることって、色々難しいのかもしれませんね。
書かなくてもみなさんご存知だと思いますが、「金メダルを争うほどの選手」というのはアリーナ・ザギトワ選手です。
プルシェンコとヤグディンみたいに、冷戦を繰り広げないことを祈るばかりです。(おそロシア)
最後に
平昌オリンピックでは、金メダルにあと1歩手が届かなかったメドベージェワ選手。
北京までの4年で、更にどれだけの成長を見せてくれるのかとても楽しみですね。
オーサーコーチの元で、苦手とされているルッツを克服し、ついでに4回転も習得して、頂点へ登りつめてほしいです!

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