2018年、32歳にして現役復帰することを発表した高橋大輔選手。
さらに、2020年からは村元哉中選手と組んでアイスダンスに転向することを表明‼
高橋選手は、2016年のピョンチャンオリンピックには出場していません。
そのため、ピョンチャンオリンピックあたりからフィギュアスケートを見始めた方だと・・・
高橋大輔って名前は聞いたことあるけど、実際どんな選手なの?
と、思いますよね!
そこで、高橋選手の魅力をご紹介する記事を書きました。
アイスダンスのパートナー、村元哉中選手についてもまとめています。
ぜひご覧になってください。
高橋大輔選手は3回もオリンピックに出場

トリノ、バンクーバー、ソチと3回のオリンピックに出場している高橋大輔選手。
フィギュアスケートの選手が3回オリンピックに出場するというのは、実はとても難しいことです。
なぜ難しいのでしょうか?
理由のひとつ目は、フィギュアスケート選手の選手生命の短さです。
特にシングルの選手になると、20代後半にもなるともうベテランと呼ばれてしまう世界。
高度なジャンプの習得は年々若年化しているので、そのレベルについていくのは本当に大変なことのようです。
理由のふたつ目は、オリンピックへの出場はかなりの狭き門であることです。
シングルの選手がひとつの国からオリンピックへ出場できる人数は、最大で3人。
日本の男子シングルの場合、トリノのときなんて出場枠は「1」でした。
バンクーバー、ソチの時は出場枠が「3」ありましたが、特にソチのときには出場権をかけた争いは熾烈なものでした。
どのくらい熾烈だったかというのは、出場者や出場を逃した選手を見ていただけると分かると思います。
ソチオリンピック出場者
- 羽生結弦
- 町田樹
- 高橋大輔
出場を逃した主な選手
- 無良崇人
- 織田信成
- 小塚崇彦
- 村上大介
- 田中刑事 などなど
バンクーバーの時には、高橋大輔、織田信成、小塚崇彦の3選手が圧倒的な強さを持っていましたが、ソチの時には、高橋選手しか選考されませんでした。
トリノ以降、ぐんぐんと選手層が厚くなった日本のフィギュアスケート界において、3回もオリンピックに出場し続けるというのは、とてつもなくすごいことなのです。
しかも、バンクーバーオリンピックではアジア人で初めて、フィギュアの銅メダルを獲得しました!
その後、ソチでは羽生結弦選手が、平昌オリンピックでは羽生選手と宇野昌磨選手がメダルを獲得していますがその先駆者となったのは、間違いなく高橋大輔選手でしょう。
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高橋大輔選手の世界一のステップ

「世界一のステップ」と称される高橋大輔選手のステップ。
「大輔ステップ」なんてことも言われますよね。
見ていると本当に引き込まれますし、すごーいと思うのですが、
プロ目線で見たときにはどこがすごいんだろう?
と疑問に思ったことはありませんか?
テレビ朝日の「関ジャム」にて小塚崇彦さんが、
高橋大輔選手のステップは何がすごいのか?
ということを解説してくれたことがありました。
小塚さんによると、上半身と下半身が異なる動きで曲とシンクロしていることがすごいそうです。
高橋選手は、「上半身は音を捉えて動かす、下半身はリズムを捉えて動かす」というような、上半身と下半身を分けた動きにすることが出来るそうです。
「普通に歩いているときに、頭を振りながらって難しいですよね? 高橋選手は、それを氷の上でやっている。」
という風に、小塚さんが例えてくれました。なるほど……!!
高橋大輔選手、シングル時代の伝説のプログラム

たくさんの名プログラムを生んできた高橋大輔選手ですが、その中でもぜひ一度は見ていただきたいプログラムをご紹介します。
私の独断と偏見により選ばせていただきました(^^♪
白鳥の湖ヒップホップバージョン
2007-2008シーズンSP
振付 ニコライ・モロゾフ
たくさんのスケーターが演じてきた白鳥の湖ですが、それをヒップホップバージョンでやってしまう男、
それが高橋大輔です!!
これを初めて見たときの衝撃は今でも忘れられません。
そして今久しぶりに見てきたのですが、やっぱり衝撃を受けました!
特に見ていただきたいのは、やはりステップです。
随所にヒップホップの要素を入れていて、フィギュアスケートの無限の可能性を感じます。
ステップではない技のつなぎの部分にもこだわりが詰め込まれていて、とても楽しいプログラムです。
eye
2009-2010シーズンSP
振付 宮本賢二
バンクーバーシーズンのSPですね。
この頃のルールでは、男子はひとつのプログラムで2回のステップをしなければならなかったんですよね。
なので、高橋選手の鬼ステップが2回も見られるという、とても嬉しいプログラムなのです。
テンポが早い曲のステップは、とても見ごたえがありますよ。
マンボ
2010-2011シーズンSP
振付 シェイ=リーン・ボーン
バンクーバーの次のシーズンのSPです。
このシーズンから、ステップはひとつのプログラムにつき1回だけ組み込むルールに変わります。
なので、世界一の大輔ステップを見る回数が減ってしまったのは少し残念・・・
と、思いきや!!
このマンボのステップ、もんのすごく見応えがあるんですよね。
ステップがひとつ減ったなんて感じさせません。
解説の八木沼純子さんが「す、すごい・・・」と言いながら見ていたのが忘れられません(笑)
村元哉中選手と組んでアイスダンスに転向!!
現役復帰の発表以上にびっくりしたのが、202-2021シーズンからアイスダンスに転向するという発表です!
すごい!
パートナーの村元哉中選手ってどんな人なのでしょうか?
村元哉中選手は、1993年生まれ。
高橋大輔選手は1986年の早生まれなので、8歳差になりますね。
村元選手も、2014年にアイスダンスに転向するまではシングルの選手として活躍していました。
荒川静香さんが「(エッジの)音がしないスケート」とよく解説していたのを覚えています。
クリス・リード選手とペアを組み、2018年のピョンチャンオリンピックでは、15位と大健闘。
本当にすごいことだと思います!!
しかしその後、2人は方向性の違いからペアを解消。
そして2019年9月21日に、高橋大輔選手とアイスダンスのペアを組むことが発表されました。
ただしこれは、2020-2021年のシーズンから。
あ~今から待ち遠しい笑
最後に
実は私は、高橋大輔選手と同い年です(年がバレる)
30代になってからは
- 風邪を引きやすくなった
- 体力の低下
- 睡眠を削るととんでもない目に合う
- カルビとかちょっとしか食べられない
などなど、ちょっとしたことですが、20代とはもう違うんだな、ということを感じています。
だから、高橋選手が現役復帰を発表したとき本当に「えぇぇぇ????」という声が出てしまいました(笑)
さらには、アイスダンスへの転向!!
その覚悟や決断を尊敬しますし、高橋選手の納得のいくシーズンであることを願っています。

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